STEP2: "私"の未来を描こう
ひーちゃん
プロフィール:
大学卒業後、SIer業界で保険会社向けサービスに携わる。東京都在住。37歳。夫と2人の子(3歳、0歳)の4人家族。現在第2子育休中で、2021年春に復職予定。(2021年1月現在)
他人を通して、自分を知る
育休中、自分と向き合えたと思えるものが3つある。
1つ目は育休コミュニティでのチーム活動。元々、自分と向き合うことが得意ではなかったが、他の人と1つのミッションに沿って活動することで、自分と他の人との違いに気づき自分の特徴がよく分かっていった。
2つ目は育休コミュニティ主催の女子学生との交流イベントで作成したライフラインチャート。自分でこれまでのライフイベントや決断を整理するだけでなく、人に話してフィードバックをもらうことで「私って人からこう見えるんだ」「ここが認められると嬉しいんだ」と気付きを得られた。
3つ目は『モーニングメソッド』の一部であるアファメーション。自分の感情を抑えることがうまくなってしまっていたが、自分に向けて毎朝肯定的な言葉をかけるなかで、どんな言葉が心地よく、本当にありたい姿はどのようなものかを考えるきっかけになった。
「協働」「人のために働くこと」が自分の好きで得意なこと
メンバーの強みを活かしてチーム成果を最大化させるリーダーになりたい
自分と向き合った結果、何か大きな心境の変化があったというわけではない。
自分が元々持っていた、「人と協働すること」や「人のために働くこと」が好きで得意であるという特徴は、誰もが当たり前に持っているものではなく強みと言えるのだと分かり、これからは自分の強みとして活かしていきたいと思うようになった。
そう強く認識できたのは、育休コミュニティの新規事業チームのリーダーを経験したからだ。
「リーダーになったからには最高のチームと最高の事業を生み出したい」という思いが芽生え、チーム活動に専念した。給与が発生しないにも関わらず、チームや組織のありかたを考え、関係者と調整しながら子育ての合間をぬって少なくないタスクに取り組む自分。そして、それを心から楽しいと思う自分がいた。
産休前も会社で同じようにチームのために精力的に働いてはいたが「ただ自分がチームの中で“いい人”になりたいだけなのかな」と感じることもあった。また、会社では協働するのは当たり前なので、「協働することが強みと言えるのか?」と思い悩むこともあった。しかし、自分は、メンバーそれぞれの強みを活かしてチームの成果を最大化させたいと考えている。
チームで働くことや人のために働くことこそが、自分の“好き”であり“やりたいこと”であり“強み”であるということに気付いた。このことを認識できたのは、自分の中で大きなことだった。今までは、強みというと資格やリーダーシップなどの能力を指すと思っていたが、それだけではないのだということが分かった。
自分から安心・安全な場を作る
チーム作業を通して管理職や新規事業開発への意欲があることを認識してからは、自信を持って復職するために具体的なスキルを勉強したいと思うようになった。今は自己投資して新たな場で更に深い勉強を進めている。
その新たな場で特に意識していることは、自ら積極的にチームビルディングをしていくことだ。育休コミュニティでチーム活動をしていた時は、周りからの信頼感を既に獲得している環境で、チームをよりよくしようと行動していた。
今の新しい場は、性別、年齢、環境などがメンバー間で全く違う上、まだお互いをよく知らない。そんな中でも、誰か他の人が行動することやチームワークが醸成されるのを待つ姿勢ではなく、自ら率先して動きチームビルディングをしようとしている。
例えば、チームを作っていく上で大事な「自己開示」。今までは、既に自分の「人となり」をある程度分かってくれていて認めてくれている人に対して自己開示をしていた。しかし今は違う。そうでない人に対しても自ら先に信頼し、なるべく自己開示するようにしている。
そうすることによって人との距離が近くなり、話しやすい雰囲気になれる。仮に、そこに自己開示してもいいと思えるような場、「安心・安全な場」がまだ無かったとしても、それを自ら作っていきたいと思う。この考え方は復職後にも大切にしたい。
復職後の配属先は現時点では未定だが、どのような部署、チームに復帰をしても、自分から積極的に安心・安全な場を作り、各メンバーの強みを活かして、チームの成果を最大化させていきたいと強く思う。
(記事担当:ふじ/さゆちゃん)