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座談会レポ

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B子さん(時短勤務)

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C子さん(時短勤務)

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E子さん(フルタイム勤務)

A子さん(時短勤務)

参加してくれた先輩育休者

D子さん(フルタイム勤務)

育休中、職場との連絡は取るべし

 

まずは育休中に疎遠になりがちな会社との連絡状況から話が始まりました。「育休中、会社とは連絡を取っていたの?」「どのくらいの頻度で連絡をしていたの?」という話で盛り上がりました。

【A子】 直属の上司とは半年に1、2回度程度連絡を取っていました。上司とはSNSで繋がっていたので状況は理解してもらっていた感じがします。

【B子】 出産直後、お祝いのお礼、保育園決定・復職前の連絡など、節目節目で自ら連絡をしていました。上司から、産休前に担当していた仕事の進捗の連絡をもらった時には、良い知らせだったのでとても嬉しかったです。

当時はコロナ禍ではなかったので、職場の人が月に1回程、会いに来てくれたりしていました。

【C子】 私は月1回会社にレポートを出していました。加えて、イメージアップになるかなあと思いつつ自主的に連絡もしていました(笑)。

【D子】 育休中の過ごし方を調べた時に職場と連絡を取ったほうがいいという情報を見たので、意識的に連絡を取るようにしていました。また、会社が徒歩圏内、子育て支援センターが職場の隣なので、頻繁に顔を出したりもしていました。

【E子】 育休期間が短かったので、上司とは連絡を取っていませんでした。会社からは育休者窓口を通して月に1回程度社内報などの連絡がきていたので、会社の状況は理解できていました。

育休中は直接仕事には関係ない多少プライベートなことでも、積極的に連絡をしていた方が関係性もよくなり、職場復帰の際のやりとりもスムーズに進められそうです。

第1子育休からの復職時はみんな不安だらけ

 

続いて、復職前に抱いていた仕事の不安の話に。みなさん家事や育児と仕事をバリバリとこなしているスーパーママのように見えていましたが、その裏にはいろんな不安や悩みがあるようです。

A子さん(時短勤務)

私は育児と仕事の両立ができるかが一番不安

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【A子】 私は育児と仕事の両立ができるかが一番不安でした。職場には、産育休経験者がおらず、相談できる先輩もいません。シフト勤務の職場のため土日出勤もあり、夫との休みも合わない状況でした。

復職後は、上司は時短での働き方や評価について、理解する姿勢を見せてくれましたが、周りのメンバーに理解をしてもらうのが難しかったです。

今振り返ってみると、自分自身が必死になってしまい自分の権利を主張しがちになることもあったと思います。家庭では夫との休みが合わないことがコミュニケーションのずれにつながり、関係が悪くなりました。

Q.相談できる人が近くにおらず、旦那さんとお話する時間もないとなると、悪循環に陥ってしまいますね。

しんどい状況だったと思いますが、どのようにそのピンチを切り抜けたのですか?

【A子】 復職後2年ぐらい耐えたのですが、もうこれ以上は続けられないという心境になりました。辞職を考え会社の人事に相談したところ、それまでの営業部署から別の部署に異動できることになりました。

家庭へのアプローチとしては、夫とのコミュニケーション不足解消のために、子どもを預けて2人で会話する時間を作るようにしています。今考えると、もっと早く会社に相談してみてもよかったと思うし、1人で抱えすぎてしまっていたなと思います。

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C子さん(時短勤務)

上司や同僚・環境についての不安と、営業職のためタイムスケジュールを想定することができないことに不安

【B子】 私は仕事との両立についての不安はあまりなく、自分のキャリアについて不安を感じていました。産前から、30代で自分が目指したい目標があったため、復職後自分が目指すキャリアのためにどのように力を発揮することができるのだろうと考えていました。

私の場合は、ありがたいことに周りの環境に恵まれ、復職後から仕事に集中することができました。前例となる育休経験者が多くいたこと、延長保育を活用し子どもに夕食まで食べさせてもらえる環境があったこと、また同じ保育園に延長保育のお友達も多く、子どもに対して申し訳ない等の気持ちもあまりなく過ごせたことにより、自分のペースで仕事をこなすことができました。当初は時短勤務で復職しましたが、仕事をもっと頑張りたいという気持ちも出てきて、3ヶ月でフルタイム勤務に変更しました。

【C子】 復職と同時に他の店舗に異動しなくてはならず、上司や同僚・環境についての不安と、営業職のためタイムスケジュールを想定することができないことに不安がありました。

実際の職場は育休明けのママも多く、昼休みなどに積極的に話を聞くようにしていましたし、上司も復職者への対応に慣れていたので良かったです。ただ、営業職での保育園からの呼び出しは大変で、子どもの病気が長引いたりすることでお客さんに迷惑をかけたりすることもありとても悩みました。

【D子】 私は産育休前から仕事が好きだったので、育休後職場に戻った時に自分の居場所があるのかという不安を抱いていました。実際は自分にできる範囲での仕事をアサインしてもらうことができ、不安は現実化しませんでした。

子供を抱えながらでもできる範囲でやっていけばいいよという職場の方々の理解もあり、復職前にそこまで不安になる必要はなかったと思いました。また、私の場合は保育園からの呼び出しも特になかったので、それも大きかったです。

【E子】 私は、産育休で自分のキャリアにブランクを作りたくないという思いがありました。そして、復職後は仕事との両立はもちろん自分の時間が確保できるのかという心配を抱いていました。ブランクを作りたくないという気持ちだったので、法定の産休が明けて、保育園は決まっていない状況のまま両親に預けて職場復帰しました。産前と変わらず仕事も頑張りたいと張り切っていた矢先、突然実父が倒れてしまい頼りにしていた両親の力を借りられない状況になりました。

フルタイムでの復職をしたばかりで子どもを預ける先もなかったため、義両親の助けを借り、1ヶ月の半分は遠方の義両親の家に子どもを預け、もう半分は義母に家に来てもらって子どもの面倒を見てもらうという形でなんとか復職後の生活をしました。

復職前にそこまで不安になる必要はなかった

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D子さん(フルタイム勤務)

この経験を通して保育園はもちろん、頼れるところは1つではなく複数用意しておかないと絶対にダメだと感じました。そして、産休前と変わらずに働ける、 働きたいと肩肘を張るのではなく、想定外の事態が起きることを考慮に入れて生活をすることが大切だと身をもって感じました。

復職後の仕事へのモチベーションは人それぞれ

 

お悩みのポイントはそれぞれですが、5人全員が復職への不安を経験していたとのことですね。想定外の事態もあったりと一筋縄ではいかないようです。実際の復職後の仕事へのモチベーションはどうだったのでしょうか。

【A子】私の場合は下がってしまいました。周りに産育休経験者がいなかったこともあり、なかなか生産性で評価してもらえないことや、時短であることへの職場からの過剰な配慮があり、働くモチベーションに影響していたと思います。

「子供がかわいそうだから早く帰りなよ」といった時短勤務者への配慮は、相手は良かれと思ってやっていてもそう受け取られないこともあるんだと実感しました。評価制度に対しては、取り組んだ成果を見える化して報告するように工夫していました。

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B子さん(時短勤務)

「子どもには保育園を楽しんで欲しいから私は仕事頑張ろう」と気持ちを切り替えて過ごすことができました。

【B子】 復職後の貢献意欲は変わりませんでした。1人目の育休時は子どもとの時間を目一杯楽しんだこともあり、復職後は「子どもには保育園を楽しんで欲しいから私は仕事頑張ろう」と気持ちを切り替えて過ごすことができました。

30代でスキルを磨きたいという目標があり、保育園が安心して預けられる環境だったので、仕事への貢献意欲も低下することなく復職に臨めました。

【C子】 うちの保育園は19時まで預けられるのですが、B子さんのところとは異なり他のママがみんな早く迎えに行っており、延長保育を頼みづらい雰囲気で仕事をセーブする状況になりました。

また子どもの病気などで、担当顧客のアポイントメントの変更なども起こり、仕事へのモチベーションが減少しました。第2子も欲しいと考えていたので、出産を終えてから気持ちを仕事に切り替える方がいいのではと考え、仕事の悩みは一旦先送りし、復職後1年でまた育休に入りました。

【D子】 仕事が好きだったので、産前と同じくらい働くにはどうすればいいか、情報収集して復職に向けて体制を整えました。働く上で制約になる点を職場に全て伝え理解してもらっていたので、復職後もフォローもしてもらえ、モチベーションが高まったと思います。

また、育休復職者への固定概念で話をされたくないと思っていたので、働き方や家庭との両立などについて、自分自身はこう思っていると丁寧に伝えることを心がけていました。

【E子】 やや下がっていました。家族のこともあり、定時で仕事を終了しなければいけない状況で、自分がいない残業中に仕事が進んでいることがあり、どのように取り組めばいいのか悩んでいました。

その時は、どうしたら良いのか自分でもわからずに、相談することができず、鬱の一歩手前のような状況でした。半年間くらい誰にも相談できず、3人子どもを育てたワーママの上司と話した時に涙がぼろぼろとでました。

Q.それはつらい状況でしたね。今のE子さんが当時の自分に戻れるとしたらどんな風に対処しますか?

働く上で制約になる点を職場に全て伝え理解してもらっていた

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D子さん(フルタイム勤務)

【E子】 職場の同期に自分と近い境遇の人がおらず相談できないでいましたが、今思えば同期にこだわる必要はなかったと思っています。職場内でもっと気軽に相談できるようなママコミュニティに入っておいたらよかったと思います。

あのときこうしておけばよかった!

 

様々な事情により、制約が生まれやすい復職後の生活。どのように職場や家族とコミュニケーションをとっていけばよいか、という話で盛り上がりました。

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B子さん(時短勤務)

どのような思いで時短勤務を選んだのかということを会社に伝えることがとても重要

【B子】 一言で時短勤務といっても、仕事への気持ちは人それぞれだと思います。時間にとらわれず成果を出したいという人や、最初からフルタイム復帰だとがっつり働きたいと思われがちなので、それを避けるために時短で復職するという人もいると思います。

私は、時短勤務というのも意思表示の1つだと考えていて、どのような思いで時短勤務を選んだのかということを会社に伝えることがとても重要だと思っています。その背景や思いを伝えることで、どんな形で働きたいのか上司にも理解してもらうことができますよ。

【A子】 確かにそうですね!私は、復職後仕事をする上でこうありたいという想いはいろいろと考えていたのですが、家庭内で自分がどういう母でありたいということを考えていなかったと思います。

育休中たっぷり子どもとの時間を過ごしたので、復職後はさあ仕事をするぞと思っていたけれど、もっと家庭とのバランスや母として家族とどう向き合うかということを考え準備しておけばよかったなあと思いました。

【C子】 事前準備が大切ですよね。私は、復職後に慌ててファミリーサポートやベビーシッターなどを登録しました。保育園からの呼び出しもたくさんあり苦労したので、育休中にいつでも使えるように準備しておけば、モチベーションを維持して働けたのではとも思いました。

【B子】 先ほどC子さんの話で、第2子のお話しもありましたが、仕事との兼ね合いで出産のタイミングを悩む方も多いと聞きます。仕事は自分次第でいつでもアクセルを踏むことができますし、育休は長い人生の中で考えればたった数年です。

個人的には家族計画の意向や子どもを授かったタイミングをぜひ大切にしてほしいと思っています。私の場合は出産などで同期が先に昇進していますが、人は人、私は私でそれぞれ大切にしていることが違うので、他の人と比べて焦らなくていいのではと考えています。

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