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ネガティブな気持ちを上向かせるには

私のStory:身体を労わることを忘れないで

 

これは、実際に我が家に起こったことです。

 

子どもがもうすぐ9ヵ月になろうかというある日、私は強い頭痛に襲われました。

吐き気を覚えるほどの痛みでしたが、ちょうど出産後の生理が再開したタイミングだったので、ホルモンバランスのせいだろうと、我慢することにしました。

 

仕事から帰ってきた夫は、私の顔を見るなり、「病院に行こう。車で連れていく。」と言いました。相当ひどい顔をしていたようです。それなのに私ときたら、「どうせ授乳中だから薬は飲めない。」「こんな時間から出かけたら、この子の寝る時間が遅くなる。」そんな事ばかりをグズグズと言い続けていました。

 

「ダメだ!」普段とは違う夫の気迫に押され、救急にかかると、精密検査を勧められました。「小さな子どもがいるのにそんなに何度も通院できない。」私は精密検査を先延ばしにしようとしましたが、夫のひと睨みに首をすくめ、渋々検査を受けることにしました。

 

結果、私は命に関わる病気を患っていることが分かりました。

 

そこからはバタバタと手術の日程が決まり、投薬のため、手術2週間前からの断乳が決まりました。母乳のみで育てていたので、ミルクを与えるための哺乳瓶を見るだけで泣いて怒る子ども。自分ひとりで子どもの生活を守ることができるのか、プレッシャーと不安で押しつぶされそうな夫。自分のせいで、子どもにつらい思いをさせているという罪悪感と、仕事の合間に育児の特訓に励んでくれる夫への申し訳なさで、涙が止まらない私。

 

当たり前と思っていた未来が急に心もとないものになり、我が家は悲壮感一色になりました。

 

幸い、手術はうまく行き、夫と子どもの信じられないような頑張りのお陰で、今も家族3人で幸せに暮らしています。あの時、夫の声に耳を傾けず、病院に行っていなかったら。あの時、精密検査を先延ばしにしていたら。もしかしたら私は子どもの1歳の誕生日を祝えなかったのかもしれない。恐ろしいことです。

 

夫は言いました。「君は僕にとっても、この子にとっても大切な人なんだよ。」育児期間中はどうしても自分の不調を後回しにしてしまいがちです。でも、取り返しのつかないことになってからでは遅いのです。

 

どうか自分を労わることを忘れないで。健康診断を受診したり、不調を感じたらすぐに通院したり。自分を大切にすることは、家族を大切にすることと同じことなのだと私は思います。

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​(記事担当:まほちゃん/うーちゃん)

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