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ネガティブな気持ちを上向かせるには

“私らしい”を見失わせるネガティブな気持ち」 では、多くの育休者が直面するネガティブな気持ちとして「社会から切り離されたように感じること」と「“私らしい”を見失い自信をなくすこと」の2つを取り上げ、その理由を見ていきました。

 

では、これらのネガティブな気持ちにどう対処していけば良いのでしょうか?対処法の正解は1つではなく人それぞれです。あなたにとって一番心地よい方法を一緒に考えていきませんか?

気持ちを上向かせるヒント

 

ネガティブな気持ちを完全に拭い去ることは難しいかもしれません。

でも少しだけでも気持ちを上向かせることができると、やりたいことに対して軽やかに行動できるようになるようです。

では、どうやって?育休経験者の声の中に、ヒントがありそうです。いくつかご紹介します。

気持ちを上向かせるヒント 〜育休経験者の声より〜

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アンケート(※1)自由記述結果より

どれも、きっとつらい時期を過ごしてきた経験があったからこそ見出されたものでしょう。

これらのたくさんの経験談を詳しく見ていくと、大きく2つのタイプの対処法に分類することができました。

 

それは、1)人とつながること と 2) “私らしい”を取り戻すこと、です。


1)人とつながること

 

1つ目の対処法は、人とつながること!

 

子どもと向き合うだけの日々にならないよう、特に意識して大人とコミュニケーションする機会を設けてみませんか。自分で言葉を発し誰かに話を聞いてもらうこと、そして誰かの話を聞くこと。

 

シンプルだけどこの誰にでもできる方法で「つらい時期を乗り越えた」「気持ちが楽になった」と感じている育休経験者は多いようです。

 

他愛もない話をすることで気分が晴れたり、直面している子育ての不安などを共有することで自分だけではないという共感を得られたり、また様々な考え方や価値観を知ることができます。

 

そうしているうちに狭くなりがちだった視野が広がっていき、思い込みも徐々に減っていったり、自信を取り戻すきっかけになった、と育休経験者は教えてくれました。


 

◆育休中にどうやって人とつながるの?

育休中に人とつながるにはどのような方法があるのでしょうか?

アンケート(※1)で挙がった、育休中に人とつながる具体的な方法を紹介します。


 

◆身近な家族とゆっくり過ごそう

産後すぐは、赤ちゃんのお世話をする新米ママにとって授乳やミルク・おむつ替えで1日が終わってしまうかもしれません。また特に産後1ヵ月は体の負担もあるので充分な睡眠をとってゆっくり過ごすことも大切です。

 

そんな時期は無理をせず、身近な家族に率直な今の気持ちを話してみませんか。一緒に子育てをするパートナーにとっては、はじめての育児の不安を共有したり、成長を一緒に分かち合ったりすることにつながります。また、子育てを経験してきたご両親や兄弟姉妹に話を聞いてもらうだけでも心が癒された、という声がありました。

 

反対に身近な家族とうまくコミュニケーションができずにかえってストレスになった、という声も少なからず聞こえてきます。そんな時は次に挙げるような家族以外の頼りにできる人に連絡してみても良いかもしれませんね。


 

◆家族以外とも話そう

子どもとの生活リズムにも慣れ少し余裕が出てきたら、家族以外とも話す機会を設けていきましょう。

 

例えば学生時代の友人と懐かしい話をしたり、子どものことではなく自分を主語に話をしたり。職場のワーママや子どもを持つ友人であれば、はじめての子育ての状況を話して共感してもらったり、アドバイスをもらったり。気分転換できるはずです。


 

◆外出しよう

外出できるようになったら、地域の児童館や子育て支援センターへ行くこともお勧めです。子どもの習い事でも人とつながることができたという声もありました。

 

近い月齢の子どもを持つママやサポートしてくれるスタッフの方々に子育てで不安に思っていることなどを話すと、対処のヒントが得られると共に、共感してもらうことで自分だけではないと孤独な気持ちを軽減させるきっかけになるかもしれません。


 

◆さらに踏み出してみよう

さらに、長い育休期間の中で育休者向けのコミュニティや地域のコミュニティに入ったり、子どもではなく自分を主役とした活動をしたりすることで、ネガティブな気持ちを乗り越えたという育休経験者が非常に多くいました。

 

このような場では、子ども中心の生活をしている中で自分を主語に話をする機会となり、徐々に自分を取り戻すきっかけになるでしょう。

 

おすすめの活動は「先輩育休者のおすすめ!やって良かったものやこと」 でも紹介しているので是非チェックしてくださいね!


 

◆オンラインでつながろう

遠く離れた家族や友人と話をするのは対面でなくとも、電話・SNS・テレビ電話など様々な方法があります。また最近ではオンラインのサービスやツールも充実しているため、中々外出できない時期にも人とつながることはできます。

 

あらゆる媒体を使って、意識して“人とつながる”ことを是非してみてくださいね!

育休中に「人とつながる」には

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2) “私らしい”を取り戻すこと

 

ネガティブな気持ちを上向かせる主な対処法として、アンケート(※1)から見えてきた2つ目は“私らしい”を取り戻すこと。

 

産・育休前までは仕事を通して、また自分のためのゆっくりとした時間を過ごすことを通して、自信や自己肯定感を保ち “私らしい”自分でいることができたのではないでしょうか。育休中は状況が変わり、家事や育児中心の生活の中、自分を見失っていきがちです。

 

育休中にこのように感じたら、“私らしい”を取り戻すことを意識してみませんか。


 

◆自分と向き合おう

まずは自分と向き合い、心の状態を把握し自分を知ること。自分はどう感じているのか、どうしたいのか、なぜそう思うのか、深掘りします。具体的には、心の状態をできるだけ文字に書き出して可視化し頭を整理したり、ワークに取り組むのも良いでしょう。

 

自分を知るワークは、「STEP1: まずは『私の大切にしたいこと』を見つけよう」でさらに具体的な方法を紹介しています。


 

◆ひとりの時間を持とう

自分ひとりの時間を持つことも効果的です。

 

子どもがいると中々難しいですが、多くの育休経験者は意識して時間を確保する工夫をしていました。例えば、朝の時間を活用する・家族からの協力を得る・地域のサービスを利用する、などです。

 

そうすることで物理的に自分と向き合う時間ができることに加え、落ち着いて客観的に自分の状況を俯瞰することができ、“私らしい”を取り戻すきっかけになるのではないでしょうか。

 

◆さらに踏み出してみよう

さらには、コーチングを受ける、 心理学やメンタルヘルスを学ぶ、生活や育児にマインドフルネスの考え方を取り入れ心を整える、などで“私らしい”を取り戻し、ネガティブな気持ちを軽減させてきた育休者もいます。

 

 

◆軽やかな気持ちに!

育休者が直面するネガティブな気持ち「社会から切り離されたように感じること」と「“私らしい”を見失い自信をなくすこと」を対処法として、1) 人とつながること と2)“私らしい”を取り戻すことを紹介してきました。

 

育休中に赤ちゃんと向き合う日々の中、ネガティブな気持ちを抱くのはあなただけではありません。 多くの育休者が直面します。 

一方で、多くの育休者が上記のような対処法で自分を整えることでこのような状況から脱出し、軽やかな気持ちでやりたいことを精力的にできるようになっているのも事実です。

 

この2つの方法があることを育休前や産前から知っていただき、具体的に対策できるように準備をしておくと安心です!  

ネガティブな気持ちを上向かせるには

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コラム:私のご機嫌スイッチ

 

育休上手に共通すること、それは、自分をご機嫌にするスイッチを

複数持っていることでした。自分へのデラックスなご褒美から、

ささやかな喜びポイントまで、そのラインナップはとても個性的です。

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コラム 私のご機嫌スイッチ

私のStory:身体を労わることを忘れないで

 

これは、実際に我が家に起こったことです。

 

子どもがもうすぐ9ヵ月になろうかというある日、私は強い頭痛に襲われました。

吐き気を覚えるほどの痛みでしたが、ちょうど出産後の生理が再開したタイミング

だったので、ホルモンバランスのせいだろうと、我慢することにしました。

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私のStory 身体を労わることを忘れないで

​(記事担当:まほちゃん/うーちゃん)

(※1)2020年12月『IKUMICHI』Webアンケート/有効回答人数:133人/対象:育休者/経験者

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