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STEP2: "私"の未来を描こう
うめちゃん

プロフィール:

大学卒業後、自動車メーカーにて7年間勤務後、夫の海外赴任を機に一時退職。ドイツに3年間滞在しその間に第1子を妊娠・出産。静岡県在住。36歳。夫と2人の子(4歳、1歳)の4人家族。(2021年1月現在)

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夫の海外赴任で強制的にできた余白

 

大学卒業後に新卒で入社した会社では、学生時代から希望していた「日本製品の良さを海外に伝える仕事」に就き、楽しく働いていた。入社8年目を迎えようとしていた時、夫の海外赴任が決まった。

 

ドイツへ帯同するのか、自分は日本に残って別居婚にするのか迷ったが、帰任までに3~4年はかかる見込みだったことや子どもが欲しいという希望があったことで、会社の一時退職制度を利用して帯同することにした。こうして、自分で決めたのではないタイミングで会社員生活に一旦ピリオドを打ち、強制的にワークキャリアに余白ができたのである。



 

良い母親にならなくてはという思いから、自分の気持ちに蓋をしていた

 

3年間の海外生活を終えて夫と子どもと3人で帰国したが、一時退職している会社への復職は迷っていた。帰任後の夫の勤務地を考えると自分は新幹線通勤になることや、2人目の子どもが欲しいという気持ちがあったからである。

 

また、この頃の自分は「良い母親にならなければならない。子どもにとって良い環境を整えることが自分の役目だ」と思い込んでいた。夫の海外赴任から帰国後もずっと、時折心の中にモヤモヤが現れていたが、その度に「いや、今は家族のことを優先し自分のことを考えてはいけない」と、誰にも言えずに自分の気持ちに蓋をしていた。



 

心の蓋を開けて、しっかり自分と向き合おう

 

そんな時、大学時代の友人にモヤモヤする気持ちを打ち明けてみたところ、育休者向けのコミュニティを紹介された。その育休コミュニティに入って、まず驚いたのが、子育て中でも自分と向き合うことや自分の時間を持つことが大切であると謳っていたことだ。「自分の心に蓋をしている場合じゃない。しっかり自分と向き合おう」と思った。

 

そして、「家族も私もHAPPYに!Make Me Happyから始めよう!」をテーマに設定した。自分を犠牲にせず、自分がわくわくすることに取り組んでみようと、自分で決めたのである。



 

自分がどうなりたいか。なりたい自分になるためにどうするか

 

様々な方法で自分と向き合うことにチャレンジしてみた。ストレングスファインダー®の講座で自分の資質や強みについて理解を深めたり、様々なワークでどんな未来を描きたいのかを考えたりした。キャリアコンサルティングも受けた。そうして少しずつ、「自分がどうなりたいか?そのためにどうするか?」を自問するようになっていった。

 

その結果、今後また夫の転勤があっても前回の海外赴任の時のように何もできない自分ではなく、どこにいても自分のスキルを活かして自分らしく生きていきたい、「場所や時間にとらわれない働き方」を追求したいという想いに気付いた。



 

パラレルキャリアで場所や時間にとらわれない働き方を追求したい

 

そんな折、パラレルキャリアを紹介するイベントに参加した。「パラレルキャリアとは『自分の好きなことや得意なことを活かすこと』であり、収入を伴うものだけがパラレルキャリアではない」と聞いた時に、「これはまさに私のやりたいことだ!」と衝撃を受けた。

 

その時点で、パン教室講師の認定資格と日本語教育能力検定試験の合格証を持っていた。大好きなパン作り、そして前職からずっと持っている「日本の良さを海外に伝えたい」という想い…これら2つを追求したい!

 

そう決めて、パン教室の講師と日本語教師としての基盤を築くための活動を始めた。どうしたらパン教室を開けるのか、パン教室を開いている友人に話を聞き、パン教室講師のコミュニティサイトで調べた。

 

そして実際にパン教室を開いた。日本語オンラインレッスンのサイトに講師登録もした。外国人向け語学学校を作ろうとしている友人からも声をかけてもらえた。自分から発信すると、誰かが見ていてくれてチャンスを引き寄せられると実感した。

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Make Me Happyから始めよう

 

活動を始めた私を見て、夫は「水を得た魚のようだ」と言う。自分の気持ちに蓋をしていた頃は、心の中のモヤモヤをうまく説明できなかった。

 

しかし今は自分のビジョンがあるから夫にも説明しやすい。ちゃんと話し合えたことで、「自分がやりたいことをやったら良い。家のことをひとりで完璧にしなくても良い。夫婦2人で協力し合ってやっていこう」と確認し合うことができた。夫は2人目の出産後は育休も取ってくれて、案外自分ひとりで全部抱えなくても良いのだということに気付けた。

 

会社に復職をすることは、今は考えていない。「パン教室」と「日本語教師」の2本柱を軌道に乗せ、自分が理想とする「どこにいても、自分のスキルを活かして自分らしく生きていける『場所や時間にとらわれない働き方』」を実現したい。そして自分自身をHAPPYにしてあげたい。自分がHAPPYとなることで家族にも還元され、家庭内に良い循環を生み出していくと思う。

​(記事担当:まいりん)

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