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STEP2: "私"の未来を描こう
おんちゃん

プロフィール:

大学卒業後、地図製作会社のSEとして勤務。福岡県在住。35歳。夫と3人の子(7歳、3歳、1歳)の5人家族。現在第3子育休中で、2021年春に復職予定。(2021年1月現在)

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第1子・第2子の育休は失敗

 

第1子の育休中は育児の不安が大きかった。離乳食を食べない子だったので、どうしたら食べてくれるか?という、離乳食についての記憶しかない。自分と向き合うことは一切しなかった。

 

復職面談無しで育児の不安を抱えたまま時短で復職。上司とコミュニケーションを積極的に取っていなかったこともあり、私の思い込みかもしれないが、会社からは育児中心の社員と決めつけられたように感じた。キャリアビジョンについて話す場がそもそもなかった。

 

第2子の育休中は、上の子の保育園退園で3歳と0歳の2人を自宅でみることになり、未来を考える余裕はなかった。

 

ただ、仕事に役立つことをやっておきたいという思いから英語だけは勉強していた。TOEICのスコアが上がり、復職後は英語を使える仕事を任せてもらえた。育休中の努力が認められて嬉しかった。

 

一方で、復職面談では上司から「出張もできないし、サポート業務でいいよね?」と言われたことが引っかかっていた。当時は何も言い返すことが出来ず、悔いが残った。

 

キャリアを諦めたくなくてフルタイムで復職したものの、5年後10年後の未来が想像できない、そんな日々が続いたところに第3子を授かった。



 

お母さんが自分の好きなことをやって生きてもいいんだ!

 

第3子育休中は、第1子と第2子の育休の失敗を踏まえ、次の復職時にどういう働き方をしていきたいのか言えるようにしたい!と意気込んでいた。そこで見つけた「なんとなく育休をなくしたい」というコンセプトの育休コミュニティに参加した。

 

この育休コミュニティのメンバーとの出会いで私の考え方は一変した。育児、家事、仕事をしながらも“自分”の好きなことをやっているメンバーに刺激を受けた。当時の私は「お母さんは、自分のやりたいことを我慢してでも家族に尽くさなければならない」と思い込んでいたことに気付いた。

 

ずっと“私が”やりたいと思っていたパンづくりをオンラインで学び、講師資格の取得にチャレンジすることができた。

 

また、育休コミュニティの育休のテーマ設定するワークや自分のキャッチフレーズを作成するセルフラベル講座を受けたり、「スタンフォード式人生デザイン講座(ビル バーネット& デイヴ エヴァンス 著)」や「最強のライフキャリア論。(岩橋ひかり著)」の本のワークを進めることで、とことん自分と向き合った。

 

一人だと悶々と考えるだけだったかもしれないが、メンバーと対話しながら進められたので自分と深く向き合えたと思う。

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自分の育休の失敗を活かして、同じ境遇に陥りがちな人のために何かできないか?

 

今後は、会社内で他の子育て中の人たちと話をしたり、育休中に学んだコーチングとパン作りを活かせるような場づくりをしたりしていきたいと思っている。

 

以前は好きなことを仕事にするためには、転職(キャリアチェンジ)しかないと思い込んでいた。だが、パラレルキャリアという考え方を知り、本業に主軸を置きながらも自分の好きなことを実現していきたいと思っている。

 

パラレルキャリアは失敗を恐れずに挑戦できるので、今はその未来に向けてオンラインパン教室を開催してSNSに投稿したり、コーチングセッションをしたりしており、人生の選択肢が広がってわくわくしている。



 

「お母さんが自ら選んで働いている」という姿を子どもたちに見せたい

 

育休中に自分と向き合って、本業も自分に向いていることが自覚できた。「ストレングスファインダー」で回復志向の資質が上位の私は、お客さんが実現したいゴールに向かってどうしたらいいか?を考えることが得意で、本業で自分の強みを活かせていたことが分かり自信が持てた。


将来はマネジメントにも挑戦したいと思っている。育休中に、育休コミュニティのプロモーションチームのリーダーや仕事復帰に向けたウォーミングアップと同時に社会貢献活動を行える場「ママボノ」でのリーダーにチャレンジした。

 

そこでリーダーとしてやっていけないと感じれば、本業でもずっとサブポジションでの仕事に納得できると思った。でもチャレンジの結果、リーダー職は私にもできると確信した。 

 

これまで、時短勤務だと子育て優先で仕事は二の次と見られることが多く、給与も評価も得られないことが悔しかった。かと言って時間だけフルタイム勤務にして、気合だけで毎日を乗り切るのでは辛い。

 

自分の意思を持って働きたい気持ちを新たにした。もちろん経済的に働かざるえない状況ではあることも事実だが、それだけではなく「お母さんは自ら望んで働くことを選んでいる」という姿を子どもたちにも見せたいと思っている。

​(記事担当:さゆちゃん)

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