パパの育休どうしてる?
パートナー(パパ)が育休をとった先輩たちへ、どれくらいの育休期間だったか、
育休を取ってよかったことについて
アンケートをとってみました。
パパが育休取得を考えておられる方、すでに取得中の方、先輩がどんなパパとの育休を過ごしているか、参考にしてみてくださいね。
※掲載内容はアンケート回答時点(2022年9月)のものです。
パパは育休をとりましたか?
まずは育休を取った方がどれくらいいるのか調べてみました。
今回のアンケートでは回答いただいた35名のうち、約半数以下という結果でした。
育休の代わりに有給を少し長めにとったという方もいましたよ。
パパが育休をとってよかったことは?
それではパパが育休を取得した方の期間や感想を見てみましょう。
パパが育休を取られた方へ、夫婦どちらが希望されましたか?と聞いたところ、どちらか一方の希望よりも、夫婦で希望して取得した方が多く、その割合は75%でした。
次に、取得した育休期間について聞いてみたところ、1ヶ月以下が半数で、次に3ヶ月以下となりました。
3ヶ月~1年以下の方もいましたよ。
実際にパパが育休を取得されたことについて、どう感じたか、感想を聞いてみました。
感想として、「よかった」が一番多く約8割の方が答えており、「まぁまぁよかった」と合わせると、ほぼ全員が育休の取得について肯定的な意見でした。
具体的にコメントの理由を見ていきましょう。
「よかった」と答えた方のコメント
・初めての育児を一緒にはじめられたから。不安も大きかったが、分からないことは手探りで一緒に調べたり、精神的にも肉体的にも救われた。
・里帰り出産より、夫婦で子育てすることで家族の絆が強まった
・自分の時間が無いというのを共感してもらい、家族のチーム力があがった
・上の子のフォロー、家事をやってもらってありがたかった。
・家族みんなお休みしたことでたくさん思い出もできたしよかったです!
育児の喜びや不安を共有したり、家事育児を一緒にやることで、家族の絆が強くなるような意見が多いですね。
「まぁまぁよかった」や「どちらでもない」と答えた方のコメント
・重たいものの買い物に行ってくれたのはよかった
・目的をきちんと認識合わせていなかったので、モヤモヤすることもあった。ただ、少し子どもをみてもらうだけでも助かったのでそれはよかった。
・育休中でも会議等に参加したりしていたので、存在が気になって休めなかった。
といったものがりました。
育休の目的や、パパに何をしてもらうかを事前に調整しておくと、せっかくのパパの育休中、もっといい育休が過ごせそうですね。
パパが育休を取得した先輩に、今後、もし育休を取る機会があれば、再度パパにも育休を取得してほしいかきいてみたところ、全体の9割以上が再度取得してほしいという結果になりました。
今後、機会があれば、再度育休を取得して欲しい理由としては、
・里帰り出産を考えていないため、家事育児の戦力になってほしい。
・上の子の世話をしてほしい。
といったパパを戦力として期待している意見や、
・じっくり家族と向き合える時間が作れたから
・出産前後から、ずっと側で支えてくれると心強い
といった家族の絆が深まったから、という意見もありました。
また、復職を見据え、
・パパも主となって家事育児ができるようになることで、ママの復職時にも戦力となり、スムーズな復職になる。
という意見もありました。
パパの育休取得は、一緒に育児や家事に取り組むことで、家族の絆を深め、また、パパの戦力化により、ママのスムーズな復職にも繋がっていきそうですね。
パパが育休をとらなかった理由は?
パパが育休を取得しなかった方にもなぜ取得しなかったか聞いてみました。
元々、「希望しなかった」という意見が最も多く、6割を占めましたが、残りの4割はどちらかもしくは夫婦両方の希望があったようです。
希望しなかった人も含めて、取得しなかった20名のうち、その理由で多かったのは、「育休を取得する風潮が周囲になかった」16票(回答数のうち80%)が最も多く、次に、「仕事の都合で困難だった」の9票(回答数のうち45%)が並びました。その他には、「転職したてで難しかった」などの回答がありました。
まだまだ、パパが育休を取る例が少ないため、会社によっては、なかなかそういう風土がないのかもしれません。
パパが育休を取ることがもっと社会的に一般的になっていくと、こういった方の育休取得も増えそうですね。
次に、今後、もし機会があればパパに育休を取得してほしいかを聞いてみました。
「取得してほしい」は、短期長期あわせると合計70%あり、「どちらでもよい」は20%でした。
「取得してほしい」の理由としては、
・子どもの小さいときを共有しないのはもったいない!育児を一緒に楽しみたい。
・子どもの成長を共に見守る時間を過ごしたいから。
・産褥期や復職のタイミングなど体力的精神的に家事育児を率先してやって欲しい(夫の戦力に期待)
・ワンオペはしんどいから。
・仕事に対する不安や考え方を同じ経験をすることで共有したり、パパにもキャリア棚卸しなどの機会にしてもらいたい。
など、大まかに「子どもの成長を一緒に見守りたい」「家事育児の戦力になってほしい」「パパにも自己啓発などの機会にしてほしい」の3種類のコメントがありました。
「どちらでもよい」の理由としては、
・育休を取らなくても、育児を一緒にできたように思うから。
・会社が回らなくなってしまうことが心配だから。
・産後ケア施設やサービスなどを活用し、うまく乗り切れたから。
というコメントがありました。
育休期間、実際に過ごしてみると、育児や家事で毎日とても大変だけれど、それもまた、とてもかけがえのない時間と感じる方も多いと思います。この時間を、パパとも共有したい!という気持ちのコメントがたくさんありました。
ただ、会社の規模や、転職したてなどのタイミングで、パパの育休取得がどうしても難しい場合もありますよね。
産後はパパには産褥期や復職のタイミングなど、ここぞ!というときに、有給を多めにとってもらったり、定時で帰ってきてもらったり、休日はパパがメインで家事育児をやる!などなど、可能な限りで一緒に育児や家事をしたり、工夫して乗り切れるといいですね。
産後ケア施設や公共の産後ケアサービス、家事代行などをうまく利用して乗り切っている方もいました。お近くで利用可能な育児や家事サービスを調べていみるのもいいですね。
先輩育休者のパパの育休取得について、どんな感じか参考になったでしょうか。
パパが育休取得するかどうかに関わらず、一緒に子どもに向き合う時間をつくり、家事育児に取り組むことで、ママの育休期間中や復職時にもメリットがたくさんありそうですね。
(記事担当:よねぞー)
(※1)2022年9月『IKUMICHI』アンケート/有効回答人数:35人/対象:MIRAIS7-8期 育休者・育休経験者