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あなた自身のコンディションに
目を向けてみませんか

「自分のことに時間を使うのはなんだか後ろめたい」

育休期間中は、新しい家族を迎えることで、家族のありたい姿を考え、幸せな未来を描く大切な時間です。そしてこれまでの自分を棚卸しして、これから歩みたいキャリアを考える大きなチャンスでもあります。

ですが、未来に向かって動き始める前にぜひあなたの心と身体のコンディションに目を向けてみませんか。

 

妊娠、出産、育児。産・育休中はこれまでに経験したことのないような大きな変化を、短期間に次々と乗り越える必要がありました。

出産による身体へのダメージ、ホルモンバランスの変化、初めて長期間仕事を離れ、そして小さな子どもと向き合う生活。子どもが生まれて大きな幸せを感じる一方で、心と身体には大きな負担がかかっています。

 

あまりの変化の大きさに悩み、「それまでに感じていた幸せや喜び、充実感がいつの間にか灰色の重苦しい雰囲気に押しつぶされそうになっていくのを感じた」育休中にこのようなネガティブな気持ちになった人は、少なくありません。

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また、これらの産後に直面する「身体の不調」と「ネガティブな気持ち」は、未来に向けた行動のエネルギーを削ぐものでもあります。心と身体のコンディションが整って初めて、ポジティブに行動できるということはあなたも感じていることではないでしょうか。

アンケート(※1)で、どちらがより自分の行動に与える影響が大きかったかを聞いたところ、後者の方がより自分のやりたいことに目を向ける意欲を奪ってしまっていた、と多くの育休経験者が答えてくれました。

自分のやりたいことはわかっているのに、前に向かって進む気持ちがネガティブな気持ちに押しつぶされてしまったかのようになるのです。
 

たとえ、ネガティブな気持ちに囚われそうになったとしても、しっかり自分の内面と向き合う時間を確保し、気持ちを上向かせることができれば良いのですが、育休中は育児や家事以外に自分のための時間を使うことへ後ろめたさを感じてしまう人は少なくありません。 

アンケート(※1)では、回答者の6割を超える育休経験者が、育休取得前と比べて、育休中は自分の不調を後回しにするようになった、と回答していました。「子どもを優先しなければならない」「私の代わりはいない」「自分を後回しにするのは当たり前のことだと思っている」と感じるようになった、と言うのです。

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このように感じてしまうことを否定することはできません。

それでも、ここで一度あなた自身にも目を向け、あなた自身のコンディションを整えることについて考えてみませんか?「“私”を整える、軽やかにする」では、育休中の心に現れるネガティブな気持ち(“私らしい”を見失わせるネガティブな気持ちを参照やその対処法(ネガティブな気持ちを上向かせるにはを参照について掘り下げていきます。

働くママ(パパ)は長距離ランナー。

心と身体をベストな状態に保つことの大切さに気づいて

 

わずかな期間であれば、辛い気持ちを封じ込めて、頑張りでなんとかできるかもしれません。ですが、育児と仕事を両立させる忙しい日々は、この先もずっと続いていきます。

長距離を軽やかに走るランナーが体調を万全にして走り出すように、これからの長い人生を順調に過ごすために、あなた自身をベストな状態にすることが大切です。

育児休業期間中以上に、復職後は仕事の段取り、家族のタイムスケジュールなど臨機応変な対応を求められる場面が多くあります。 育休中だけではなく、復職後の長いキャリアを見据えて、あなた自身の心と身体のコンディジョンをマネジメントできるようになっておくことが大切だと私たちは考えています。

 

また、「“私”を知る・育む」「復職後の働き方を考える」を通して見つけた育休中にやりたいことに思いきり取組むためにも、あなたにあったコンディションを整える方法を見つけておきませんか。

家族のために、ママ(私)から笑顔になろう!

 

育休期間中は仕事を休んでいる、という意識が働いてしまうせいか、家事や育児はしっかりやって当たり前と考えてしまう(もしくは潜在的に思ってしまう)人が少なくありません。その結果、ヘトヘトになってしまったり、思うようにできなかったと落ち込んでしまったり。家族に不機嫌な態度を取ってしまうこともあるようです。

そんな妻を夫はどう見ているのでしょうか。育休中の妻を持つ夫11人に家族の幸せ、そして、育休中の妻に求めることを聞いたところ、次のような回答が返ってきました

​夫から妻へのコメント

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「必要以上に頑張りすぎないでほしい。家族の誰か一人の犠牲によって成立する幸せは幸せではない。」

 

手厳しいコメントが多いに違いない、との妻側の予測に反し、夫からはこのような感謝と思いやりにあふれた優しいコメントが寄せられました。

 

世の育休中の妻を持つ全ての夫がこのように考えていると言い切ることはできませんが、程度の差こそあれ、妻が考えているほどには、妻に頑張りを求めていない、と言えるのではないでしょうか。 

 

家族の幸せと自分の幸せを分けて考えることはできません。家族みんなが幸せであるためには、どちらかだけではなく両方を大事にすることが大切です。

 

家族のために頑張る時間と自分のための時間を、どれくらいずつ何に使いたいかは、その人その人によって違います。

みんなに当てはまる正解はありませんが、自分の笑顔が保てるバランスを探すことから始めませんか。

 

妻(ママ)が笑顔でいることは、家族みんなが願っていますし、大切なことです。

もしあなたが、家族のためにと思って無理をし浮かない表情になっているのだとしたら、家族のためにこそ、自分を後回しにせず、自分自身をケアする時間を取ってみませんか?

コラム:夫婦の会話は難しい?!

「長い人生、仲良く生きていこうね」

「一人で抱え込まず、相談して。一緒に乗り越えていこう」

「靴下を脱ぎっぱなしにしないでください」

「子どもにテレビを長い時間見させないでください」

夫は妻への愛を語り、妻は夫に具体的な改善要求を述べました。

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コラム 夫婦の会話はむずかし難しい?!

​(記事担当:なかじ/うーちゃん)

(※1)2020年12月『IKUMICHI』Webアンケート/有効回答人数:133人/対象:育休者/経験者

(※2)2021年1月『IKUMICHI』Webアンケート/有効回答人数:11名/対象:育休者/経験者の夫

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